レプトスピラ症

更新日:2024年04月18日

レプトスピラ症とは

レプトスピラ症は細菌性の人獣共通感染症です。この病気の原因となるレプトスピラ菌は、感染した動物の尿中に存在します。人はこの尿や尿に汚染された水(淡水)、土壌に触れることで感染します。

国内では沖縄県の発症報告が多く、令和4年にはレプトスピラ症のによる死亡例が、令和5年にはレプトスピラ症の集団発生が確認されています。

レプトスピラ症の予防

予防ワクチンは開発されていますが、接種可能な施設が限られています。

そのため、対策を意識した行動が大切になります。

・捕獲したネズミなど野生動物との素手での接触を避け、噛まれない。

・農作業など野外活動をする際は、長靴や手袋を使用し、土や水との直接的な接触を避ける。

・レプトスピラ症の流行地域では不用意に水に入らないこと。

・台風や洪水の後には絶対に入らないこと。

・汚染されている可能性のある水や食べ物を口にしないこと。

・ケガをしている際は水の中に入らないこと。

・水の中でケガをしないこと。

どうしても水に浸かる必要がある場合は、ゴム長靴やゴム手袋などを着用し、水に直接触れないようにしましょう。

作業後は石鹸、流水による手洗いを徹底しましょう。

野外活動やネズミの捕獲をした後、3~14 日以内に突然の頭痛、発熱、筋肉痛の症 状がでたら、すぐに医療機関を受診し、その活動状況を医師に伝えましょう。

レプトスピラ症は症状だけで特定するのは難しい感染症です。早期の診断、治療のためには活動状況を医師に伝える事はとても重要です。

症状

軽症型であれば 感冒様症状(発熱・咳・痰・咽頭痛・風邪症状・倦怠感など)のみで回復しますが、黄疸、出血、腎障害を伴う重症型(ワイル病)まで多彩な症状を示します。

軽症型であれば予後も一般的に良好ですが、ワイル病の場合は早期に適切な治療が出来なかった場合、死亡率は20~30%となります。

そのため早期発見が重要です。レプトスピラ症の症状は特徴的な症状ではないため、予防にあるように感染するリスクのある行動をした後にレプトスピラ症の恐れのある症状が出た場合に医療機関を受診することが早期発見につながります。

 

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