アルコール健康障害について

更新日:2025年07月16日

お酒は私たちの生活に豊かさと潤いを与え、地域の伝統や文化として生活に深く浸透している一方、不適切な飲酒はアルコール健康障害の原因となります。更に、アルコール健康障害は本人の健康問題のみならず、それに関連して生ずる、その家族への深刻な影響、飲酒運転、暴力、虐待、自殺などの様々な問題にも密接に関連します。

※「アルコール健康障害」とは、アルコール依存症その他の多量の飲酒、未成年者の飲酒、妊婦の飲酒等の不適切な飲酒の影響による心身の健康障害をいう。(アルコール健康障害対策基本法第2条)

 

沖縄県:アルコール健康障害対策<飲酒の問題に悩んでいる方へ>(外部リンク)

沖縄県:健康おきなわ21 アルコール(外部リンク)

健康に配慮した飲酒に関するガイドライン

厚生労働省は、飲酒に伴うリスクに関する知識の普及の推進を図るために、国民のそれぞれの状況に応じた適切な飲酒量・飲酒行動の判断に資する「飲酒ガイドライン(以下「本ガイドライン」という。)」を作成し令和6年2月に公表しました。

本ガイドラインは、アルコール健康障害の発生を防止するため、国民一人ひとりがアルコールに関連する問題への関心と理解を深め、自らの予防に必要な注意を払って不適切な飲酒を減らすために活用されることを目的としています。

厚生労働省:「健康に配慮した飲酒に関するガイドラインについて」(外部リンク)

飲酒による身体等への影響について

アルコールは血液を通じて全身を巡り、全身の臓器に影響を与えるため、飲みすぎた場合には、いろいろな臓器に病気が起こる可能性があります。飲酒による影響には個人差があり、例えば年齢、性別、体質等の違いによって、それぞれ受ける影響が異なります。主な身体への影響として、以下のような特有の状態変化や固有のリスクなどが生じる可能性があります。なお、体調など個人のそのときの状態にも左右されます。

高齢者

体内の水分量の減少等で、若い頃と同じ量のアルコールでも酔いやすくなり、飲酒量が一定量を超えると認知症の発症の可能性が高まります。あわせて、飲酒による転倒・骨折、筋肉の減少の危険性が高まります。

若年者(10歳代はもちろん20歳代)

脳の発達の途中であり、多量飲酒によって脳の機能が落ちるとのデータがあるほか、健康問題(高血圧等)のリスクが高まる可能性もあります。

女性

一般的に、男性と比較して体内の水分量が少なく、分解できるアルコール量も少ないことや、女性ホルモン等のはたらきにより、アルコールの影響を受けやすいことが知られています。このため、男性に比べて少ない量かつ短い期間での飲酒でアルコール関連肝硬変になる場合があるなど、身体への影響が大きく現れる可能性もあります。

体質の違いによる影響

アルコールを分解する体内の分解酵素のはたらきの強弱は、個人によって大きく異なります。分解酵素のはたらきが弱い場合などには、飲酒により、顔が赤くなったり、動悸や吐き気がする状態になることがあります。そのような人が、長年飲酒して、不快にならずに飲酒できるようになった場合でも、アルコールを原因とする口の中のがんや食道がん等のリスクが非常に高くなるといったデータがあります。

健康に配慮した飲酒の仕方等について

1. 自らの飲酒状況等を把握する

2. あらかじめ量を決めて飲酒をする

3. 飲酒前又は飲酒中に食事をとる

4. 飲酒の合間に水(又は炭酸水)を飲む

5. 一週間のうち、飲酒をしない日を設ける

避けるべき飲酒等について

1. 一時多量飲酒(特に短時間の多量飲酒)

2. 他人への飲酒の強要等

3. 不安や不眠を解消するための飲酒

4. 病気等療養中の飲酒や服薬後の飲酒(病気等の種類や薬の性質により変わります)

AUDIT「オーディット」 ※アルコール使用障害同定テスト

AUDIT(アルコール使用障害同定テスト)とは、WHOが問題飲酒を早期に発見する目的で作成したスクリーニングテストで、多くの国々で飲酒問題の早期発見・早期介入のツールとして使われております。

AUDITの質問項目は男女共通であり、(1)アルコール使用状況、(2)アルコール依存症状、(3)アルコール関連問題に関する10項目の質問から構成され、アルコール依存症や将来の危険性を判定するものです。

 

あなたの飲酒量をチェックしてみましょう(3分程でできます)

AUDIT(アルコール使用障害同定テスト) ※健康おきなわ21サイト内(外部リンク)

この記事に関するお問い合わせ先

民生課

〒901-3792
沖縄県島尻郡粟国村字東483番地
電話:098-988-2017 ファックス:098-988-2206